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2016年7月17日 (日)

マジョリティの危険

ピンポーンと鳴った。モニター越しに会話する。倫理雑誌を配布しているおばさん、時折

訪れる。雑誌を投函しても良いですか、という。あぁ、無駄と思いますが、と返事。しかし、

投函してしまった。なので読んでみた。冒頭の記事、大学教授が寄稿している「時代を読む」

が、気になった。同調圧力を超えて(下) 「マジョリティが自由な社会を破壊する」。 

原稿用紙9枚程度の文章である。 今回のブログはその内容の要約紹介である。

『日本では飲酒運転の痛ましい事故をきっかけにその罰則が徐々に厳しくなり、社会の

風当たりも強い。強盗や殺人に匹敵するような犯罪では無いが、公立学校の先生が飲酒

運転で捕まると懲戒免職になることさえある。やり過ぎではないかと思うのだが、私のよう

に厳罰反対派や厳罰懐疑派はマイノリティ(少数派)なので、そんなことを言うとマジョリ

ティ(多数派)から叩かれる。このマイノリティに対するバッシングや、マジョリティに合せる

ように働く見えない力のことを「同調圧力」という。最近では地方議員の失言や芸能人の

不倫といった、犯罪でないばかりか私たちの生活にまったく関わりのないことでも、ひとたび

世間の怒りに火が付くと、まるで燎原の火の如く広がり、当事者への激しいバッシングが

起きる。もしあなたがマジョリティならば、権力者やマイノリティへのバッシングに痛痒を

感じないかも知れない。しかし、マジョリティがいつまでもマジョリティでいられるとは限ら

ないのだ。嫌煙運動の広がりで喫煙は減り、飲酒運転防止から酒を止め、同調圧力

従って生きた方が良い、マジョリティとして生きるのが楽だ、という人間が増えると、やがて

マジョリティの意見には全く逆らえない社会になる可能性がある。

それは国家として非常に危険な状態なのである。

ドイツナチスは選挙によって「民主的に」第一党になり、その後、強引な政治手法によって

民主主義を破壊した。現在の中国も建前は民主主義国家。北朝鮮も正式名称は「朝鮮

民主主義人民共和国」。しかし、独裁政治。全く不可思議であるが、反対すると命が危な

いから反対できない。中国や北朝鮮というと、我々の社会とは対極にあると思われている。

しかし、70年ほど前の戦争の時、日本には普通選挙も表現の自由もなかった。国家は

特高警察や憲兵が国民の思想や行動を監視、国民は隣組という住民組織によって反戦

思想の人物の有無を相互に監視をしていた。北朝鮮、中国のような監視社会であった。

本当に戦争を推進するのは、軍部でもなければ右翼の政治家でもない。それは「市井の

人々」、つまりマジョリティである。ひとたび「正義の戦争」という言説が多数の支持を受け

世論が形成されると、これに異を唱えるのは相当な勇気がいる。

皆に同調し、反対する人を罵倒する方が楽である。こうして日本人の殆どが戦争に協力、

反戦の立場の人を「非国民」と罵ったのだ。マジョリティが政治家を動かせば、独裁国家を

作ることなどたやすい。それを止めるのが憲法であり、簡単に改正できないようになって

いる。政府は憲法9条のの解釈を変更して「集団的自衛権」を認める閣議決定をした。

反撃をできるようになった。「報復はやめるべきだ」と言っても「隊員の死を無駄にするな」

と言う声の方が大きければ、日本は再び戦争へと突入するだろう。

マイノリティの存在を認め、彼らの意見を尊重することである。「多様性を認めるために相手

を理解しよう」というスローガンが、さも良心的な考えのように流布されているが、これは

「理解出来なければ差別してもかまはない」と言う考えと紙一重で危険である。

全ての人を尊重すると言う観点から、最も根源的な思想はリバタリアニズムであろう。

人は誰でも、アホなことをする権利、他人を愛する権利、他人を馬鹿にする権利などを持つ

が、他人に愛される権利や他人に褒めてもらう権利、他人に理解してもらう権利など無い、

ということ。つまりは、酒を飲むのも、タバコを吸うのも同性を好きになるのも真っ赤な服を

着るのも自由だが、他者がそれを嫌う権利も同時に認めなけらばならない。人間の脳みそ

はそれぞれ異なるのだから、究極的には他者を理解することなどできない。皆がそのこと

を知れば、マイノリティだけでなく、マジョリティも今よりずっと生きやすくなるだろう。

人々の個性と多様性を尊重する社会の来ることを願う』

*倫風 6月号掲載 生物学者、理学博士  池田 清彦 教授 記

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