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2016年8月26日 (金)

唯我独尊

天上天下唯我独尊、釈迦が唱えたいうこの言葉。この唯我独尊を実践している国がある。

お隣の土地が広い大国である。先日の新聞記事に日本に帰化した元中国人教授がその

説明をしている。その記事を読んでこれが正に唯我独尊と小生は判断したもの。

この記事を読むと今の中国の行動がよく理解出来る。その掲載内容の部分抜粋である。

『中国の官製メディアの環球時報ネット版の「環球網」に中国国防大学戦略研究所所長で

あり、教授であり、少将の階級を持つ現役軍人が、韓国が高高度防衛ミサイル網の配備を

決定したことについて「今度は徹底的に韓国を懲らしめることによって、今後のための一つ

のルールを確立することが出来る。(韓国のみならず)周辺国に分からせよう。

中国と付き合うのにはルールがある。それに従わずにわがままな行動を取った場合、お尻

を叩かなければならないのだ」 この「ルール」を確立するのは中国の方であって韓国や

周辺国では無い。中国が一方的にルールを作って周辺国に強制すべきだと堂々と主張して

いる。そのルールに従わなかった場合、「懲らしめる」という中国の一方的強制力をもって、

それを確立すべきという。その考えに国家間平等の観念や「皆で国際社会のルールを作ろ

う」という国際社会の常識のかけらもない。あるのはただ、中国こそがアジアと世界の絶対

的な「立法者」であり、、独尊無二の「覇主」であるという、あまりにもゆがんだ自国意識で

ある。周辺国が、中国のルールに従わない場合は「お尻をたたく」、お仕置きをすると言って

いる。往時の華夷秩序において、中華帝国は自らの事を「親」としての「宗主国」を自任し、

周辺国や民族を単なる「教化されてない蒙童(知識の無い子ども)」として取り扱っていたが、

こうした覇道主義的中華思想の亡霊が目の前に蘇ってきているのである。それは中国人の

一軍人の妄言として片付けられるようなものではない。この発言は公の発言として堂々と

発表され、中国全国のネットで広く流布されている。「お尻をたたく」という言葉は多くの新聞

紙やネットニュースのタイトルになっている。それに対する異論や批判は国内では一切無い。

国際社会では信じられないほどゆがんだこの発言は、中国ではむしろごく自然な言葉として

受け止められている。これを見てわれわれは一つ、大事なことを銘記しなければならない。

昔の中華帝国のように力ずくで周辺国をねじ伏せ、中国の一方的なルールに従わせて自ら

が覇主となるというこの恐ろしい意識こそ、今の中国政府と多くの中国人エリートの本音と

野望なのである。』 日本のお隣に位置する大国もまた小国も日本とはとても仲が悪い。

さて次は、もう一つの隣国の小国である。

『14世紀末に成立した李氏朝鮮は、往時の中華王朝・明の忠実な臣下として生きる道を

選択した。国号も王位も明による命に服し、喪礼、祭祀など冠婚葬祭の礼式のすべてが

中華のそれに擬して執り行われた。中華より中華たることを以て誇りとし、「大明国之東屏」

と称して中華文明を守護することが朝鮮王朝の任務だと自認したのである。しかし、

17世紀の中葉に満族よって明が倒され、征服王朝としての清が成立して、朝鮮の中華に

対する崇敬の念は鬱屈へと変じた。「蛮夷」(卑下する意)満族によって樹立された清には

服属し難い。さりとて小国朝鮮にはこの巨大王朝に抗う力は無い。そこで表面的には清の

臣下としてつかえながらも、心の深層においては中華の伝統を正しく継承するのは清では

無く、「東方礼儀之国」たる朝鮮のみだとする考え方が次第に強化されていった。

前者を事大主義と呼び、後者を小中華主義と称する。この思想の中枢に位置していたもの

は、人間社会は儒教の思想と礼式(礼教)により教化され、初めてまっとうすると考える

朱子学である。これが礼教に無縁な日本人は文字通りの蛮夷(野蛮)である。礼教を原理

とする典雅なる朝鮮王朝を蛮夷の日本が侵略し、あまつさえ朝鮮を日本に「併合」すること

など道義において許されるはずが無い。道義に違背する過去はそのことごとくを糾弾、否定

しなければならない。』  故に、隣国の大国も小国も自分の都合の悪い過去は偽史を以て

正史としているのである。栄光の歴史は引き受けるが汚辱の過去は否定してしまおうと

する歴史修正主義国家である。これらの国家と付き合うことは容易なことではない。

当然、韓国内で教える朝鮮偽史と日本で教える朝鮮正史の内容には齟齬が生じる。

*注釈 本文『 』内 産経新聞朝刊掲載より引用
平成28年8月25日新聞記事 中国四川省生まれ  石 平 (記)
平成26年4月21日新聞記事 拓殖大学総長 渡辺 利夫 (記) より、一部を再掲
*明王朝:1368~1644年  清王朝:1644~1911年 ”中国概況”  王順洪(著) 北京大学出版社

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